キャリア相談室

あらゆる世界で低年齢化がすすんでいることへの問題点

世界卓球を見ていたら、男女ともに若手の選手が台頭していきている。JOCエリートアカデミーの張本智和選手や平野美宇選手をはじめ、リオデジャネイロオリンピック銅メダリスト伊藤美誠、早田ひな選手と若手で世界レベルの活躍をしてきている。ビジネスにおいても同様に若年化が進んできている。この点について考えてみた。

若ければ若ほどよいという風潮

若い選手にはかなり注目がいく。一方で若い間から注目され続けたことで実体が伴わず思い描いていた成長が描けずプレッシャーとなりつぶれていく人が数多くいる。

スポーツだけでみても、15歳でドラフトにかかった辻本賢人選手や、J1出場選手では最も若くデビューしたサッカーの森本貴幸選手と多くの若手選手に注目が行き、格好の取材のネタとなっている。若ければニュースのネタになるのはなぜだろうか。

いままでにいなかったからなのか、若い故に面白い発言をもらうことができるからなのかはわからない。いずれにせよ若いことは注目のポイントとされ、マスメディアから価値のあることのように思われる。

ビジネスの世界も若手起業家をとにかくとりあげる。

若いほうが将来的に残された時間がたくさんあるために世の中にイノベーションを起こす確率は高い。一方で未成熟なまま起業家ということだけであまりにもとりあげすぎるのは良くないのではないかと思う。(もちろん若い20歳前後でビジネスの世界に挑戦することはかなりすごいことなので称賛すべきではある)

何も成し遂げていないにもかかわらずほめたたえる風潮が問題であると考える。

若さだけ注目して本質を見失う

Tehuさんこと、Cho Satoruさんは若くしてアプリ制作で名をはせた一方で、自民党の解散を批判するサイトを作ったことで批判を浴びた。実力以上に評価されている風潮がでておりモラルが追い付いていないように感じた。

米国ではセラノスという血液検査ベンチャーを若干19歳で立ち上げ、企業評価価値が1兆円近くついたユニコーンであったが実体は独自の技術もなく他社の製品を利用しているまがいものベンチャーだった。

創業者のエリザべスホームズは若手女性起業家としてその地位をあげたが、実態がないことがわかると一気に評価は地に落ちあらゆるメディアから姿を消すことになった。このように事業の本質をとりあげることなく経営者の特異性にだけフォーカスをあて本質を見失うように感じる。

かつて注目された堀江貴文氏は、賛否両論あるだろうがWEBビジネスを立ち上げ、買収等を通して実態のある事業を運営していたことは間違いない。それでも堀江氏の事業自体は革新的なものではなかったものの注目を浴びた。それは個人がおもしろかったからだ。

もし若くなかったらという視点

もし、注目されている人が若くなかったら注目されるか考えてみよう。冒頭の平野選手はアジア選手権で優勝という、福原愛選手や石川佳純選手が成し遂げられなかったことを達成したため注目に値するだろう。一方ビジネスの分野では何も打ち立てていないのにがんばっているだけで評価されている人がいないだろうか?がんばっているアピールほど世の中において不要なことはない。

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若すぎる専門家

若いうちから生きる道をきめることはいいことだが、同じことにだけ夢中になっているとよくない。

サッカーの本田選手は現役選手の間から経営に携わっているし、中田選手も高校時代から語学学習や簿記の勉強にも励んでいた。優秀な選手ほど多岐にわたる分野に手を出してlate specializationという形で専門性を磨いている。

焦る必要はない

自分はもう若くないと下手に焦る必要はない。焦った分だけ時間を無駄にしてしまう。そのため、しっかりと時間を使って周りと比較しすぎることなく自分の価値を認めてもらうとよいだろう。今日は以上だ。


 

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