会社の業績が伸び悩み、組織が少しずつ崩れ始めると、まともな人から退職していく。
経営陣は責任もあるのですぐに退職できないが、その下のマネージャーや中堅社員が続々とやめていくのはよくあることだ。そんな時、どのように対処すれば良いのだろうか。
結論として、まともな人からやめていく時は、あなたも転職を検討した方が良い。
ミドルベンチャーで離職率が高い場合、あまりにも仕事ができない役立たずが続々やめていく場合と、まともな人がやめていく場合に分かれる。
後者の場合、会社は悪い方向にどんどん進んでいくだけなので、注意した方が良い。現状維持ほど、怖い決断はないので、早いうちに求人サイトやエージェントに登録して転職活動を始めた方が良いだろう。
なお、具体的には、サイトではビズリーチがおすすめだ。ビズリーチ
は、企業側からスカウトを受けることが出来るので、あなたがもっとも評価されている企業を効率的に知ることができる。
提示された年収を見て、自分の今の手取りと比較してみてほしい。
また、同時進行で、エージェントにも登録しよう。口頭でこれまでの経歴を話すことで、よりあなたに合った企業を見つけてくれる。エージェントの場合は、あなたに合ったところを選ぶとよいだろう。
特に転職先の業界をまだ絞っていない人は、日本最大級のエージェント、リクルートエージェントが良い。
一方で、あなたがコンサル出身の場合は、アクシスコンサルティング、年収をさらにアップさせたい場合はJACリクルートメント
が良いだろう。
まともな人からやめていってしまうときは、あなたのキャリアのためにも早いうちに転職活動を始めよう。
Contents
業績低調時に人が辞める理由
給料の伸びが悪くなる
業績が伸び悩み、安定した収入が減ると、社員への還元が著しく悪くなる。
その場合、結果を大きく出している人ほど、その還元を受けられないと感じやすいので、結果を出している人から退職がちらつくようになる。
結果を出せていない社員だと、そもそも給与が伸びるかどうかを考える機会もないので、業績が伸び悩んだところで退職まで思考が向くことは少ない。
社内の雰囲気が悪くなる
社長や経営陣がピリピリし始めると、それを直接見ているマネージャー陣がピリピリし始める。
現場に課される目標数値は厳しくなり、焦りからチーム感よりも目の前の数字に焦点が当てられるようになる。これは悪いことではなく、経営していく上で仕方ないことだ。
しかし、社内の雰囲気が悪くなって数字ばかりに焦点を当てたところで、結果がついてくることは稀だ。むしろそれをきっかけにさらに業績が落ちたり退職者が増えることの方が多い。
そういった事態を見て、まともな人たちは経営陣の姿勢に嫌気が差し、退職を検討するのだろう。
伸びている他社がうらやましくなる
当たり前のことだが、事業は上手くいく方が面白い。
自社の事業が上手くいかなくなると、他社で成功している事業や、軌道に乗り始めている事業に興味を持つようになる。
このご時世、SNSが盛んなので、昔以上に他社がキラキラして見える機会が多い。
まともな人は活躍している友達も周りに多く、そうした情報に接触しやすいため、転職が頭をよぎりやすいのかもしれない。
回復の見込みはないと思えてしまう
そもそも、事業をV字回復させた経験、V字回復できた環境にいた経験がある人はごく稀だ。
たいていの人が回復なんて出来ずに終わってしまうのでは?と考えてしまうのは、ある意味仕方ないのかもしれない。
会社で一定の結果を出せている人は、このまま沈みゆく会社にしがみつくよりも、好調な会社に転職することを決断してしまう。
なぜまともな人から辞めるのか
まともの定義
なお、このブログで再三書いている「まともな人」の定義は、仕事が一定でき性格にも大きな問題がない人を指す。
他社から引き合いがある
仕事が出来る人は、他社からとにかく引き合いがある。売り手市場とはいえ、結果を出している人の割合はいつの時代も一定層だけなので、集中的に声がかかる。
自社の事業が立ち行かなくなり、会社の雰囲気も悪い時に声がかかると、そちらに行きたくなるのは自然なことだろう。
正常な判断ができる
仕事が出来ると、給与の伸びが低くなっていることや、会社の雰囲気が悪くさらに業績が悪くなっていることが分かるようになる。
かつ、そのまま会社で働いていると、自分のキャリアがどうにもいかなくなることを冷静に判断できるので、早めに転職活動を検討する人が多い。
何も考えずに仕事している人だと、「なんか最近空気悪いな」くらいにしか思わないことを、まともな人であれば会社を俯瞰して見ることができるので、結果として退職にまで至るのである。
そもそも仕事できない人は転職しづらい
そもそも、仕事で成果を出せていない人の場合、転職が難しいため、必然的にまともな人たちの方が早く転職を進めているように思えるのだろう。
売り手市場だとしても、給与を維持またはアップして転職するには、それなりの結果とスキルが必要である。結果を出せていないと、望みの企業に転職することが難しい。
仕事ができない人は、文句だけで動かないことも
仕事が出来る人は、事業が悪化し始めたタイミングから、回復できないか必死に向き合っていることが多い。
悪化してから文句を言っているわけではなく、本気でコミットして収益が改善しないか模索し、その上で厳しいと判断して転職を決意している。
仕事が出来ない人は、そこのチャレンジすらもせず文句を言っているだけの人がほとんどだ。文句だけを言っている人は、結果として新しいチャレンジを恐れ、会社にしがみつく傾向にあるので、転職率が低くなるのだ。
まともな人が転職しやすいというより、結果を出していない人が転職しづらいだけだろう。
まともな人がやめる環境でどう対処すべきか
さっさと転職する
あなたが会社でどこまで結果を出しているのかにもよるが、さっさと転職するのが良いだろう。
会社の事業をV字回復させ、なんとか会社に残ろうと考えているのであれば別だが、そういった意識がないのであれば迷わずに転職を検討すべきだ。
ちなみに、状況を変えるべく残る決断をする人もいるだろう。
もし成功した場合には、事業が拡大するタイミングで責任者やそれ以上の地位につける可能性もある。
自分が安定するために他社に転職するのか、その会社でリスクを背負ってでも挑戦するのか、天秤にかけて選択すると良い。
あえて昇進を狙う
あまり大きな声で推奨できないが、優秀な人がいなくなると、昇進を狙いやすくなるのも事実だ。
一度ポストが空くと、誰かがリーダーを担当しなければならないことも増えるので、運よく昇格できるかもしれない。
そして、役割がつくと、自然と視座もあがり、あなた自身が昇進した役割にふさわしい実力を身に着けられたりもする。
あくまでもそういったチャンスもあるということを忘れずに、転職と天秤にかけて検討してほしい。
会社が倒産することを経験するのも良い機会
前提として、「前職の会社が倒産してしまい、転職活動をしている」と言われて、マイナスに感じる人事はいない。
そうした理由であれば、仕方ないかつ、誰でも納得する要因だと感じるので、企業側としても受け入れやすい。
その前提で言うと、倒産のタイミングを経験できるのは貴重な機会だ。
倒産に至るまでの間に、事業はどんな悪循環を繰り返し、組織はどんな要因で崩れていくのか。失敗事例を肌で感じて学んだ機会は、高い市場価値を得られる。
倒産するからといって、転職することが最適な選択肢とも言えないので、よい経験を得られるという観点から、残るかを考えてみよう。
まともな人がやめたら転職すべき
このブログでまとめた通り、まともな人がどんどん転職していったら、明確な理由がない限りあなたも転職するのが良い。
ただし、倒産するタイミングで、様々な学びを得られることは良い経験でもあるので、そこまで考えて残るのであれば価値がある判断だと言える。転職と天秤にかけてキャリア選択をしよう。
なお、転職を決意できた場合、あるいは誰かに相談したいと感じた場合は、求人サイトとエージェントに登録することをおすすめする。
求人サイトはビズリーチがおすすめだ。企業側からスカウトを受けることができることが大きい。
自社が上手くいかず悩んでいる時は、自分の経歴を評価してくれている企業がこんなにもあるのだということを知ってほしい。その状態で初めて冷静に転職を検討できるだろう。
また、エージェントもおすすめだ。直接相談できるので、よりマッチ度の高い企業を紹介してくれるのはもちろんのこと、まだ転職を決断できていない人であれば相談だけでも受け付けてくれる。
ちなみにおすすめのエージェントは、転職先の業界をまだ絞っていないなら日本最大級のエージェント、リクルートエージェント。
コンサル出身の場合は、アクシスコンサルティング、年収をさらにアップさせたい場合はJACリクルートメント
がおすすめだ。
あなたのキャリアが良い方向に進むことを祈っている。
今日は以上だ。