ハイクラスの求人案件に特化している転職サイトのビズリーチ。数ある転職サイトの中でも突出した求人企業数の多さで注目を集めていることから、今後の成長も期待できるビズリーチだが、実際に働いた際の条件、転職した際の年収はどうなのだろうか。
そこで今回は、年齢や職種別のの年収、さらには業界内での比較などから探ってみたので、参考にしてほしい。
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ビズリーチの平均年収は503万円!
はじめに結論から言うとビズリーチの平均年収は503万円。これは高いのか安いのか。同業界のほかの会社と比較してみた。
転職サービスにはキャリアコンサルタントを介する転職エージェントと直接応募が可能な転職サイトがあるが、ビズリーチは転職サイトのほうだ。
比較対象として挙げられるのは、リクナビNEXTやdoda(デューダ)、マイナビ転職、typeといったところで、それぞれに運営会社がある。
リクナビNEXT(リクルートキャリア):平均年収674万円
リクナビNEXTを運営しているのはリクルートキャリアだ。日本最大級の転職エージェントとして名高いリクルートエージェントを擁する最大手といえる。
doda(パーソルキャリア):平均年収514万円
dodaの母体はパーソルキャリアで、かつてのインテリジェンスという転職エージェントや、今も人材派遣で広く知られるテンプスタッフなど総合的な人材サービス事業を展開している。
マイナビ転職(マイナビ):平均年収507万円
マイナビ転職の運営会社はマイナビで、ほかの会社同様に人材紹介や派遣事業がある。マイナビの特徴は教育やPC雑誌の出版事業など、多角経営をしている点にあるといえる。
type(キャリアデザインセンター):平均年収451万円
typeはキャリアデザインセンターによって運営されている。typeやエンジニアtypeという転職情報誌を出版するところに始まり、転職サイト事業を展開。エンジニアに根強い人気がある。
ビズリーチ(ビズリーチ):平均年収503万円
ビズリーチはサイト名と会社名が同一。ハイクラス転職サイトとしてポジションや年収の高い求人を取り扱う。企業やヘッドハンターから直接スカウトを受けれられるのが大きな魅力だ。
単純比較で言えばビズリーチより平均年収が高い企業もあるが、注目すべきはビズリーチが堅調に業績を伸ばしている点である。2018年7月期は、売上高156.6億円(営業利益6.9億円)、2019年には売上高200億を突破し、214.9億円(営業利益5.2億円)という好調さを見せた。現時点では平均年収が業界他社並みだが、この勢いで推移すれば平均年収は上がることが予測される。
ビズリーチの年齢別年収
ビズリーチの年齢別年収を見てみよう。冒頭で触れたとおり、全体の平均年収は500万円。29歳までの平均年収は410万円、30~39歳の場合は500万円、40~49歳になると650万円まで上昇する。
ビズリーチを含むグループ全体の平均年齢が30.3歳なので、成果を出してポジションアップをすると昇給につながることが伺える。
ビズリーチの職種別年収
職種別にすると年収はどのようになるだろうか。代表的な職種を4つ取り上げてみよう。
営業職:460万円
法人営業(法人向けコンサルタント)として、企業が抱える経営課題や事業課題に対し人材採用の観点からコンサルティングやソリューションを提案する業務。
マーケティング職:620万円
ビズリーチ(転職サイト)のアクセス分析をし、企業と即戦力人材のニーズを考察、両者のマッチング改善やブランドイメージの向上に寄与する業務。
ビジネス職:430万円
経理や人事、総務などの管理業務や財務、新規事業企画などの経営企画、事業企画業務。
エンジニア職:685万円
ソフトウェアやモバイルエンジニアなどのエンジニア職、品質保証やプロジェクト管理を担当するエンジニアなど、フロントからバックまでさまざまなエンジニア職がある。
多くの業種、企業でも重宝されるマーケティング職、エンジニア職の給与が高い。

ビズリーチの役職別年収
役職別の年収は次のとおりだ。上記で紹介したように職種によって年収が異なるため、役職別の年収にも幅が出ている。
リーダークラス:500~600万円
タスクやプロジェクトを積極的にけん引し、自分自身のタスク遂行のみならずチームメンバーへの貢献やチームとしての成果も求められる。職種により年収が異なる。
マネージャークラス:600~950万円
新規事業のコンセプト立案やプロジェクトの進捗管理、プロジェクトメンバーの課題解決のためのサポートをする業務。
カスタマーと緊密に連携を取りつつ採用ソリューション実現のために求められる成果を上げる。職種により年収が異なる。
ビズリーチのボーナスはどのくらい?
ビズリーチのボーナスは全社員一律で、月給の1か月分を年に2回、つまり年間の合計で2か月分が支給されることになっている。
その理由は、会社を支えているのは全社員であり、特定の職種だけを高く評価することをよしとしないからだ。
第二新卒・中途で入社時の年収イメージ
第二新卒・中途採用でビズリーチに入社した場合の年収イメージは次のようになる。職種別に年収が異なるため、年収レンジとして示しておく。
転職時の年収の目安は、第二新卒なら年収400~500万円、20代後半での中途採用なら420~550万円、30代前半での中途採用になると525~900万円となる。
30代前半で目安額が急激に上昇するのは、エンジニア職の給与水準の高さが反映されていると考えていいだろう。
ビズリーチに第二新卒・中途で転職するのにおすすめのサイト・エージェント
第二新卒・中途採用でビズリーチへの転職を考えているなら、転職サイトやエージェントの利用をおすすめしたい。
ビズリーチ
ビズリーチへの転職を考えているならば、求人情報の掲載されるタイミングや内容の細かさなどから言ってもビズリーチそのもので確認するという方法が確実だ。
なお、ビズリーチは他にも転職で年収アップをしたい人におすすめなハイクラスの求人に特化している転職サイトで、求人の1/3が年収1,000万円以上を占める。
案件数は業界最大級で、会員登録を済ませればヘッドハンターや企業からスカウトという名のアプローチを待てばよい。そのため、スカウト経由では数週間で転職が決まる人もいる。
キャリアカーバー
ビズリーチ同様ハイキャリア向け転職サイトのキャリアカーバーには、年収800万円以上という求人や非公開案件が多い。レジュメを登録するだけで非公開案件の検索ができるのが魅力だ。
案件数ではビズリーチに次ぐものの、特定の分野に強みがあり、エンジニア系やマーケティング、経営・事業企画などにおける転職成功率の高さには定評がある。重要ポジションとなるエンジニア系やマーケティング業種を探している転職におすすめだ。
ビズリーチに転職したいものの年収が気になる人へ
転職を考えるとき、年収が気にならない人はいないだろう。ビズリーチの特徴は、ハイクラスやエグゼクティブに特化した人材市場をITテクノロジーを駆使して可視化したことにある。広告の認知度も高くイメージがよい。
年収レベルはほぼ平均的だが、ボーナスが少ないと感じる人はいるかもしれない。しかし、この数年で社員数が急激に伸びていることからも感じられるその勢いは、ハイクラス人材の流動化が今の時代に強く求められていることを示している。転職は年収だけではないことを忘れないでほしい。