インタビュー

【銀行からの転職】メガバンク女性総合職が、仕事と家庭の両立の難しさを感じた理由

本日は、メガバンクに総合職として新卒入行し、社内表彰を受けるなど活躍するも、女性ならではの働きづらさに直面して商社の一般職にキャリアチェンジした女性に、インタビューをさせていただいた。

メガバンクや証券会社をはじめとする大手金融機関で働いている女性読者のなかには、

  • 過労やストレス
  • 男社会の中での働きづらさ(接待など)
  • 結婚や育児との両立の難しさ

から転職を考えているものの、二の足を踏んでいる方も多いのではないか。

今の職場に課題を感じて転職しても、必ずしも自分が満足できる結果が得られるとは限らない。転職するにせよ、今の職場にとどまるにせよ、後悔のないように、万全の情報収集を行うことを強くお薦めする。

まずは本記事を読んでいただくとともに、周りのキャリアチェンジした先輩や友人に話を聞いてみよう。

なかなか知人には聞き辛いという方は、銀行員の転職に詳しいエージェントとアポを取り、じっくりヒアリングするのが一番効率的かつ確実だ。

ハイクラス企業に転職を考えている方は、ビズリーチに登録すると良い。銀行員が多く使っているし、銀行出身の転職エージェントからスカウトが多くくるだろう。

転職エージェントでは、JACリクルートメントを活用しよう。ハイキャリア向けの案件に特化しており、おすすめだ。この2つのサービスは必ず登録してほしい。

いずれにしても、まずはビズリーチに登録した上で、転職エージェントに相談してほしい。

グローバルな活躍の機会を求めてメガバンクへ入行

-自己紹介をお願いします。

地方都市の私立大学の外国語学部ドイツ学科を卒業後、メガバンクに入行しました。全国型の総合職として、法人営業や決済ビジネス部門の企画を経験しました。

-新卒で銀行に入行した理由を教えてください。

外国語学部に在籍し、留学経験もあったので、海外で働くことに興味がありました。世界を股にかけて働きたいと思い、業界にこだわらず、総合商社やメーカー、メガバンクにエントリーしました。

金融業界では、世界中に支店を持つメガバンクなら海外で働けるかもしれないと思い、メガバンク2社だけ選びました。

メガバンクの面接は8回あり、選考だけではなく、銀行の仕事について教えてくれたり、次の面接にも受かるようにアドバイスをしてくれたり、面倒見が良くあたたかい人が多いと感じました。

一緒に働きたいと思える人が多かったため、最終的にメガバンクであるA銀行に入行を決めました。

法人営業部で待っていた厳しいノルマ

-実際に入行した印象はどうでしたか。

最初は国内の法人営業からキャリアをスタートしましたが、常にノルマに追われるような毎日でした。

法人営業担当者のノルマは担当先企業の大きさで決まります。私の場合は、半年に新規融資50億円、手数料収入4千万円の数字を課せられていました。

私が担当する企業は30社で、中小企業から大企業までさまざまでした。一見担当企業は多いですが、どこにでも融資できるわけではありません。

赤字先や債務超過先にはそもそも貸し出しできないですし、企業の規模や業績によって融資できる上限額が決まります。融資しても問題ない企業に、ルールの範囲内で融資を行い、目標を達成しなくてはいけないので大変です。

法人部門全体で表彰され、上司に評価いただいていましたが、忙しい日々に疲れてしまいました。

女性が銀行で総合職として働くことのメリット・デメリット

女性総合職として直面した難しさとしては、「女なんかと仕事したくない、二度と来るな」と担当を変えられてしまったことがあります。

また、取引先の接待の会食の後に、私だけラウンジに行けない(行くこともありましたが)など、まだまだ男社会だと感じることもありました。

また、長時間労働は男女ともですが、体力のない女性は特に大変だと感じます。

残業続きなのに昼食もまともに食べられません。夜遅くに帰ってからも資格のために勉強しなくてはいけない日々が続きました。疲れて肌はボロボロで、20代女性として悲しくなることも多かったです。

一方、女性としての強みを生かして得をした経験もたくさんあります。「〇〇さんの仕事はとても丁寧だし、〇〇さんだからお願いするんだよ」と収益が高い案件を任せてもらえることが多かったです。

そして、その結果として社内で表彰されたり、社内誌で紹介されたこともありました。

若手は雑用ばかりの古い企業体質に、自分の存在意義を見失う

上司からは、「海外に行きたいなら国内で成功しないといけない」と口をすっぱくして言われていました。

しかし、「これ以上営業は無理だから本部組織に行きたい」と異動希望を出しました。本部組織とは、顧客に直接営業するのでななく、営業のための企画や運営方針を考える部署を出します。

希望通り本部組織の部署に異動でき、営業よりは穏やかに働けるようになりました。本部組織の部署でも、頑張れば海外転勤の可能性はあると言われていました。

しかし、自分以外は一回り以上歳の離れた役付のおじさんたちばかりで、古い体質に嫌気がさしました。

会議では年次が上の人の意見が通り、若手の意見は反映されません。自分の意見を言ってみても4年目の自分の意見が通ることはありませんでした。

若手の仕事は雑用ばかりで、自分の存在意義が分からなくなり、目の前の仕事にモチベーションを保つことができませんでした。

毎日ランチミーティングといって、部署のメンバーで昼食を取るのも苦痛でした。

家庭との両立を第一優先に、転職活動を開始

-転職を考え始め、実際に行動するまでの流れを教えてください。

仕事へのモチベーションが下がっただけではなく、プライベートで結婚が決まったことがきっかけです。

総合職で残業をしながら家事や育児をする自信がなくなったことも影響して、ついに転職活動を始めました。

銀行の産休や育休の仕組みはかなりしっかりしており、制度上は二年間休むことができます。しかし、総合職の場合は、みな半年くらいで育休から復帰する雰囲気になっていました。

-どのような軸で転職先を探しましたか。

転職先は、結婚後の私生活を優先するということで、残業が少なく、産休や育休の制度がしっかりした会社を一番に考えました。

プラスアルファとして、得意の英語が使えるグローバルな企業ならなお良しと考えていました。

不安や葛藤はありながら、商社の一般職に転身

最終的には、学生時代にもエントリーした専門商社の一般職(営業事務)を選びました。仕事にやりがいを持ちつつプライベートの時間もきちんと確保できると感じたことが決め手です。

月末月初は残業がありますが、基本的には定時で帰れるのが、結婚を控えた私には魅力的でした。

商社の子会社ではありますが、さまざまな企業を買収したり、業績を伸ばしたりしている会社で勢いを感じました。

営業事務でも海外出張などに同行できる可能性もあると聞き、もともと世界をまたにかけて仕事をしたかったので魅力を感じました。

-転職するときの不安や葛藤はありましたか。

メガバンクでは総合職としてバリバリ働いていたのに、営業事務にキャリアダウンすることには少し葛藤がありました。

メガバンクの同期は頑張っているのに、自分は結婚に逃げても良いのか自問自答しました。

しかし、総合職で子供を育てるというロールモデルが、当時はあまり周りにおらず、いてもベビーシッターや家事代行を利用しなければ回らないという話を聞いていました。

そこまでして続ける覚悟はないと思い、一般職への転職を決めました。

総合職から一般職へのキャリアチェンジに後悔した理由

-転職してみてどうでしたか?

転職後、銀行の総合職としての経験を生かせることは非常に少なく、プライドはズタボロになりました。

業務内容に関しては、ルーティンワークが多く、総合職としてバリバリ働いていた身としては物足りませんでした。

総合職として働いている同僚を羨ましく感じることも多く、せめて総合職として転職すれば良かったと後悔しました。

社風の違いもきつかったです。メガバンクは男社会で結果重視で、実績さえ残せたら文句は言われませんでした。

一方、商社の一般職は女社会でプロセス重視。周りと足並みを揃えて、とにかくミスをしないようにすることが大切でした。

また、メガバンクは独自のシステムを使うため、転職時点でExcelやWordに慣れておらず、転職先ではお局社員に「こんなこともわからないの?」とよく叱られました。

メガバンクで女性が出世と育児を両立させることは難しい

メガバンクの総合職だからこそできるスケールの大きな仕事を、経験できて良かったと心から思っています。

しかし、女性総合職が子育てしながら働くのはかなり難易度が高いと感じます。

もちろん仕事を続けている人もいますが、家庭かキャリアのどちらかを犠牲にしている印象を受けます。キャリアを続けるだけでなく、出世を目指す女性総合職は、産後すぐ復帰して、時短勤務もしていません。

女性活躍のために、よりフレキシブルに、リモートワークなどで働ける環境がもっとできれば良いのにと思います。しかし、銀行は顧客情報を厳しく管理しているのでなかなか難しいと思います。

一方で、やはり一般職は女性にとってかなり働きやすい環境だと思いました。

結局、一般職として転職した商社は業務内容が物足りないため退職しましたが、昼休憩を1時間しっかり取れて、基本的には定時で帰れ、育休・時短制度が整っているからです。

編集後記

いかがだっただろうか。

ちなみに、今回インタビューを受けてくださった方は、退職後、金融ライターの仕事で活躍されている。

銀行退職後に株や仮想通貨の投資を始めたことをきっかけに改めて金融が面白いと感じ、金融知識を生かした仕事の方が向いていると思い始めたそうだ。

このようにキャリアには色々な可能性や分岐があり、必ずしも転職によって自分が満足できる結果が得られるとは限らない。

転職するにせよ、今の職場にとどまるにせよ、後悔のないように、万全の情報収集を行うことを強くお薦めする。

周りのキャリアチェンジした先輩や友人に話を聞くのが一番だが、難しい場合は、銀行員の転職に詳しいエージェントとアポを取り、じっくりヒアリングするのが一番効率的かつ確実だ。

ハイクラス企業に転職を考えている方は、ビズリーチに登録すると良い。銀行員が多く使っているし、銀行出身の転職エージェントからスカウトが多くくるだろう。

転職エージェントでは、JACリクルートメントを活用しよう。ハイキャリア向けの案件に特化しており、おすすめだ。この2つのサービスは必ず登録してほしい。

いずれにしても、まずはビズリーチに登録した上で、転職エージェントに相談してほしい。

今日は以上だ。

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