新年度になるとあわただしくなり本を読まなくなることだろう。ぜひ新年度に読んでほしい本をピックアップした。長年の名著から最近された本まで紹介する。Kindleで売っていないものもあるのでご容赦してほしい。
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4月には本を買い込んでおこう
環境が変わった中でも4月に本を読む習慣を続けている人は読書が習慣化されているので、知識を吸収する量が累計でみると大きく変わっている。無理やりでもいいので本を買い込んでおくと後で必ず一冊は読むのでおススメだ。その際、Kindleだとなかなか本が目につかないので物理的に目に見える紙の本を使ってほしい
おススメの本を紹介
多岐にわたるジャンルの本を紹介していく。自分には合わないと思う本もあるだろうが、一冊でも合う本があれば幸いだ。早速紹介していく
なぜ「戦略」で差がつくのか。―戦略思考でマーケティングは強くなる―
この本は紛れもなく名著だ。すでに3度読み返した。P&G、ダノン、ユニリーバ、日産を経て若くして資生堂のCMOを務めている音部大輔氏の著書だ。音部氏は実務のかたわら博士号を取得し、マーケティング業界の第一人者であるので講演がある場合は聞くに値する方だ。
本の内容は「戦略の定義」からはじまっている。戦略とは簡単に口にしているがふわっとした単語なので実際どのように使うべきなのか、そしてどのように使うのがビジネスに影響を及ぼしてくるのか知ることができる。
特に「時間的資源」「人的資源」といった項目が普段のビジネスにおいて意識をしっかりすることで大きなインパクトを残せるポイントだと思った。
実例もわかりやすく、想像がつきやすい。メーカーやWEB業界にいる人にはまちがいなく読んで欲しい一冊。2017年に入り、読んだ中で最高の1冊だった。社会人であれば読んでおいて損はないことは保証する。4月に入り、新しい議論の場でこの本の内容を活かした議論ができればあなたは評価されるだろう。
再起動 リブート―――波瀾万丈のベンチャー経営を描き尽くした真実の物語
ループス代表取締役の斎藤氏が書いた著書だ。斎藤氏は業界では有名なので存在はもちろん知っていたがこれまでの起業経験がすさまじかった。
起業の世界に若くして入り込み成功も失敗も体験してきている。この本の魅力は失敗している内容をありのままに載せているところがすごい。某宗教団体に社員の多くが傾倒してしまい社内の技術と資金が流れてしまうなど恐ろしい経験をしている。
次々と襲いくる聞き、ショートする資金、働きづめの毎日、仲間の離反といった様々な起業ストーリーが凝縮されている。これほどまでにリアルに書いている本はなかった。
もしベンチャーに転職した新たに起業した方がいたら読んでほしい。大企業にいても読み物としておもしろい。読んだ後、なぜか心臓がどきどきして寝れなくなる一冊だった。野心にあふれた新年度に読んで、さらに気持ちを高めてほしいとおもう。
生物に学ぶイノベーション 進化38億年の超技術
人間をはじめ生物は長い時間をかけて環境に変化するように生きてきた(生きている)。その生物の進化過程で得られた知見を活かし、素材開発や研究開発対象としている事例が幾多もとりあげられている。
例えば、かたつむりの殻がいつもつやつや光っていることに着目し、汚れにくい成分に着目することで、汚れにくい建築素材の開発を行った。LIXILでは、トイレ用のプロガードやキッチン用のエクセラガードといった一般的に普及している製品もカタツムリの殻の技術から応用されている。
生物は何より無駄がない仕組みになっているためシンプルかつ最大限の効果を生み出す新しい商品を開発するために必要な情報を得ることができる。
外の生物を見る目が本書を経て変わった。進化過程に興味がある人は必見だ。変化にいかにして対応しないといけないか、自分自身で意識するようになった。ビジネスにおいても変化への対応力がないとすぐに競争に負けてしまう。
泥流地帯
発売は35年前なので多くの人が知っているかもしれないが、下手な自己啓発書より、おすすめしたい。内容は想像がタイトルが想像がつく通り、泥流に襲われ、数々の苦難を乗り越えていく過程が描かれている。
舞台は大正時代の北海道。貧しさの中生き抜き、理不尽なことも耐え自分を強くもっていく兄弟の強さが印象的です。特に私は次男耕作に感情移入しました。
みなさまも理不尽なことも多い毎日ですが、その中でどう耐えていき、光明を見出すか心の持ちようを変えてくれる本です。私自身この本を読むと初心に帰るので新年度に読んでほしいです。
現在の若い方は読んだことない、知らないという方が思いのほか多いのでもし読んだことなければぜひ手に取ってください。内容的に重すぎる小説なので、ぜひ時間があるときに読んでください。
アカマイ 知られざるインターネットの巨人
アカマイという企業をしっているだろうか。 インターネットの裏側を支える会社だ。Google,Facebookが表のインターネットの世界であれば、アカマイは裏の世界といったところか。アカマイ社のサービスがWEBサイトに流れる情報負担を軽減している。かつて、アカマイ社のサービスだけがサーバーダウンしなかったことがあり注目を浴びた。
インターネットの仕組みを知ることができるため、IT業界にいる人は必見の本だ。IT業界にいなくても普段からインターネットを使う方にとっては興味深い内容だろう。情報の流れ、また情報をどのように制御していくかおもいつかないような発想ばかりだった。
Kindleで購入したのに一年以上読んでおらずたまたま見直していたら面白かった。もっと早く読んでおけばよかったと後悔する内容だった。